JamilaBronte’s blog

わたしの知らないところで、わたしは何かを受け取っている

バレエ『シュツットガルト・バレエ団の輝けるスターたち』Aプログラム_感想

みなさんこんにちはJamilaです

先日観に行った感想を簡単に書きたいと思います!

 

第1部

「春の水」・「ソロ」・「コンチェルト」

悲しいかな、現代物はさっぱり分からない…
はじめて見るから「おぉ、これはなんだ…」という感じで見てしまって、感想も何もないです…

「眠れる森の美女」より グラン・パ・ド・ドゥ

かなり久しぶりに眠り自体をみた。曲は作業用BGMとしてよく聴くけど
こんな感じだったかなぁという気分。普通に綺麗でした
その前のモダンを引きずってしまっていて、なんだかんだ自分の中ではごちゃごちゃしていた

色々なものが見れて面白いけど、短い間で自分の中の見る気分というか体制?見る準備を切り替えるのが難しいと思った

 

第2部

「椿姫」より 第2幕のパ・ド・ドゥ

すき!個人的に楽しみにしてた

上手いか下手かとかそういうことは分からないけど、唯一生演奏だったこともあり、2幕の頭だったこともありですごく強い印象を私に与えた。
椿姫は原作のイメージが強すぎてオペラでもバレエでもその面影を探してしまう癖がある。表情が見たくてすごく目を見開きながらオペラグラス覗いてたから、すごくコンタクトが乾燥した。

ここがどうよかった!という感想は特になくて、ただ単純に「バレエを見て楽しかった!」という感じ。1幕はびっくりしてかつ混乱したら終わった感じがあったから、やっと今日はバレエを見に来たんだったという気分になれた。

 

「やすらぎの地」(新世界初演

作品を見ての感想・自己解釈は、
はじめの曲は、2人が持ちつ持たれつの関係で、かつすごくいい感じの距離を保っている関係性に感じた。相手が望まない範囲まで踏み込んだり、干渉したり。すごく距離を取ってみても、仲が悪いわけではない感じがした。ダンサーが演じているのは人間ではなくて、風とか水とか手で触れているけど形のないもの、ただ場合によって肉体に強い衝撃を与えられるものだと感じた。双方が何を目指しているのか・やりたいのかにはお互いが無関心で、ただ単に外面に対して影響し合っているように見えた。
次の曲でだいぶ受けた印象が変わった。1曲目が降ってきた水滴が風によって壁に打ち付けられている、打ち付けられてもなお重力に従うのではなく外部から影響を受けて形を変えざるを得ないような雰囲気だった。これに対して、かなり柔らかい印象を受けた。もっと面としてお互いに触り合って居心地のよい部分を探すのではなくて、針のように鋭くなって相手の中へ刺さり、相手の一部分としての自己を見つけたいように感じた。

その後、一緒に行った友人の買ったパンフレットから”兄弟”に関しての作品だということがわかった。やはり作品についてのテーマや前情報がないと難しいものだ…

「椿姫」をみたことで、ダンサーの動き・表情から彼らの解釈や作品のストーリーを読み解こう・味わおうという意思が自分の中で強くなったようで、1幕とは違ってちゃんと鑑賞できたと思う。

 

「オネーギン」より 第1幕のパ・ド・ドゥ

今回のガラはこれを見に行った
これを楽しみにしていた!

すごく楽しみにしていたし、これが目的だった。演目の中で一番オネーギンを見ているし、それなりに自分なりの解釈や理想、好みも分かってきた作品だと思っている。でも、今回について特別な感想はないです…

見ただけの感想を言うと、かなり暗くてオネーギンが消えてしまっていて、逆にタチヤーナが浮いている・幽霊のように見えた。一人版ジゼルのように感じた。
オネーギンが鏡の中からこちらを見ている場面、顔がちゃんと見えなくて残念。いつももっと見えてると思ったんだけど。

同じパ・ド・ドゥでも、演目としての一部として見る時とガラで切り取られて見るのだと同じものには見えないことが分かった。
普通に見るときは前後の繋がりがあって、なおかつストーリーが分かった上で見るから”この場面はこういう感情のはず”とか”この後こうなるからここの動きに注目して見よう”とか”今回のタチヤーナはこういうタチヤーナなのね”とか色々あった上みるから余裕を持って楽しんで見れる。けどこの一曲しかないと、そこらへんを全部思い起こしながら、この場面に至るまでのストーリーを全部思い起こして自分をタチヤーナと同じ感情に持っていく、観る、というのを全部同時にやるのはかなり困難だと思った。

自分の感情がついていけてなくて、はじめにタチヤーナが手紙を書いているところから完全に自分は置いてけぼりだった。自分の感情が高まってなかったからなのかもしれないけれど、全体的にオネーギンもタチヤーナもさっぱりしているように感じた。
オネーギンもいやらしく誘ってないし、タチヤーナも好きな人に会えて幸せ!という感じはしなかった。

オネーギンってキャラクター的にどんな人なんだっけ?と迷ってしまった

 

「ブレイク・ワースト1」より ”プット・ザット・アウェイ・アンド・トーク・トゥ・ミー”

動きがとっても可愛かった!今日見た中で一番楽しく観れた現代物だったと思う。オネーギンの次だったからかもしれないけれど…

やはり何を表現しているのかはさっぱり分からなかった。見て楽しいと思えたのだからいいだろう、きっと!

 

うたかたの恋」より 第2幕のパ・ド・ドゥ

どの場面のことを指しているのか分かってなかったから、始まるまでドキドキしてた。
エリサ・ハデネスがはまり役すぎて、とても可愛かった!今度は全幕見たい

大して長い時間見てた訳ではないけれど、疲れていたからか、久しぶりのうたかただったからか記憶にない…

それこそオネーギンじゃないけど、前後があってのあの場面だからこその緊張感というか息切れしながら見るような切迫感がなかった。しょうがないけれどちょっと残念。

 

第3部

ボレロ

もう何も言うことも書くこともありません。
他に感想を書いている人と同じだと思う。

なんだろうか、すごいオーラが出ていてゆっくり鑑賞という空気じゃなかった
動きを変えるたびにバンッて何かが飛んできてる感じがした。生演奏じゃなかったことはかなり残念だけれど、あれで生だったらもっと疲れたと思う。すごすぎて脳裏を離れない

椿もオネーギンもよかったんだけど、すべてがこれに持って行かれた感じ

 

 

読んでいただきありがとうございました!
またどこかでお会いできたら嬉しいです

Jamila